今田人形座

320年の歴史を有する伝統芸能、人形浄瑠璃で国の選択無形民俗文化財、飯田市の無形文化財の指定を受けています。太夫、三味線、人形遣いの三業一体の芸になります。

「壺坂霊験記」 山の段
三つ違いの兄さんと……の口説きでご存知の沢市、お里の夫婦愛の物語です。沢市の眼が治るように二人一緒に壺坂寺に御参りにやって来ました。夫婦そろってご詠歌をあげても沢市の心は弱気になりがちです。お里は仏の慈悲を説き一度家に戻りかけ途中で道を引き返しますがそこには沢市の姿はありませんでした。驚いて谷底を覗くと夫の死骸、お里は狂ったように嘆き悲しみついに夫の跡を追って谷に飛び込みます。夜明けが近づき観世音菩薩が現れ、二人の寿命を延ばすことを告げると命が蘇り沢市の眼が見えるようになり大喜びをした二人は観世音菩薩をたたえ舞うのでした。

対象:高学年〜大人
技法:三人遣い

  • 8/6(日)13:00 今田人形の館