genre: Gray 利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク

『市松さん〜夏の夕べ〜』
本作は、江戸時代から続く伝統人形「市松さん」を現代人形演劇からアプローチし劇作しました。箏の音の幽玄に傀儡女は誘われて、市松人形作家の第一人者、藤村光環親方の愛らしい市松さんを舞わせます。
それは盆の夕べのこと。市松さんが懐かしい御魂さまたちと遊び、お見送りします。着せ替え人形が劇人形のように操られ、束の間生き還り再び静かに佇む。唯それだけをお楽しみください。現代の傀儡女とも称される人形遣い黒谷都と二十五絃箏奏者の佐藤康子が、東日本大震災鎮魂の場にて出会い「佐瑠女(さるめ)」として歩み出しました。古来からのアニミズムをこよなく愛し、故に既存の奏法操演法にとらわれない二人が、人と人形の持つ親密さを幻出させる作品を創り始めています。

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対象:高学年〜大人
技法:手操り

  • 8/4(木)18:30 飯田文化会館1F